屋根のてっぺんの「金属のふた」、強い風のあとに浮いていませんか
台風や強風のあと、屋根の傷みとしてとくに多いのが、屋根の頂上を覆う「棟板金(むねばんきん)」の浮きや釘の抜けです。なぜそこが傷みやすいのか、どこまで進むとどんな直し方が必要になるのか、そして急いで直すときに気をつけたいことを、創業70年の塗装店がお話しします。
台風が過ぎた翌朝、家のまわりに見慣れない金属の板が落ちていた。屋根を見上げると、てっぺんのあたりが少し波打って見える。ご近所の方に「お宅の屋根、何か浮いてますよ」と声をかけられた。強い風のあと、こうしたきっかけで屋根の傷みに気づく方は少なくありません。
その多くは、屋根の頂上を覆っている棟板金の傷みです。ふだん下から見ることはほとんどない場所ですが、雨漏りの入口になりやすく、放っておくと次の強風で飛ばされてしまうおそれもあります。この記事では、棟板金が傷む仕組みから、傷みの段階に合った直し方、補修を頼むときの注意点まで、順を追ってご説明します。
強風のあとに増える「あの傷み」とは
スレート屋根(薄い板状の屋根材を重ねた屋根)や金属屋根の頂上には、屋根面と屋根面の合わせ目をふさぐように、山形に曲げた金属の板がかぶせてあります。これが棟板金です。寄棟の屋根であれば、頂上だけでなく、四隅の斜めの稜線にも同じように取り付けられています。
棟板金は、屋根のいちばん高いところにあり、風をまともに受ける場所です。そのため、台風や強風のあとの屋根の点検では、棟板金の浮きや釘の抜け、ひどい場合には板金そのものがはがれて飛ばされている、という傷みがとても多く見つかります。
やっかいなのは、棟板金の傷みは、強風の日に突然起きるわけではないことです。多くの場合、何年もかけて少しずつ進んでいた傷みが、強い風をきっかけに表に出てきます。つまり、強風のあとに浮きが見つかった家は、ほかの部分にも同じような傷みが進んでいる可能性があるのです。
棟板金はなぜ浮くのか|釘が抜ける仕組み
棟板金は、屋根の頂上に取り付けた「貫板(ぬきいた)」という下地の木材に、横から釘で留められています。この釘が、時間とともに少しずつ抜けてくることが、浮きの始まりです。
原因1:熱で伸び縮みをくり返す
金属でできた棟板金は、夏の日中には熱くなって伸び、夜や冬には冷えて縮みます。この伸び縮みが毎日くり返されるうちに、留めている釘が少しずつ押し出され、抜けてきます。一本一本はわずかな浮きでも、何年も積み重なると、手で引っ張れば抜けるほどになっていることがあります。
原因2:下地の貫板が傷む
釘が浮いてすき間ができると、そこから雨水がしみ込み、下地の貫板が湿ったり腐ったりしていきます。木が傷むと釘が効かなくなり、さらに釘が抜けやすくなる。こうして、浮きと下地の傷みが互いに進めあってしまいます。
原因3:強い風が「とどめ」になる
釘が浮いて棟板金との間にすき間ができた状態で強い風が吹くと、すき間に風が入り込み、棟板金を下から持ち上げるようにあおります。こうして、台風や強風をきっかけに、浮きが一気に広がったり、板金がはがれて飛ばされたりするのです。
地上から分かる、傷みのサイン
屋根の上は危険なため、ご自身で上がって確かめることはおすすめできません。地上や2階の窓から見える範囲で、次のようなサインがないかを確かめてみてください。
ただし、棟板金の釘の浮きは、地上からはほとんど見えないことも多い傷みです。サインが見えなくても、前回の点検から長い年月がたっている場合や、近所で屋根の被害が出ている場合は、一度屋根の上を確かめておくと安心です。
吉田塗装店では、ドローンを使った屋根の診断を無料で行っています。屋根に上がらずに、棟板金の浮きや釘の状態、屋根材の割れを写真でお見せしながら、傷みの程度をご説明します。
傷みの段階に合った直し方
棟板金の補修は、傷みがどこまで進んでいるかによって、適切な直し方が変わります。表面に見える浮きだけでなく、下地の貫板の状態まで確かめたうえで、直し方を選ぶことが大切です。
段階1:釘の浮きが軽いうちは「留め直し」
釘が少し浮いている程度で、下地の貫板がまだしっかりしていれば、浮いた釘を抜いて、抜けにくいビスで留め直す補修が考えられます。継ぎ目のすき間をシーリングでふさぎ、雨水が入りにくくします。比較的短い作業で済み、費用も抑えやすい直し方です。
段階2:下地が傷んでいれば「棟板金と貫板の交換」
貫板が湿ったり腐ったりしていると、ビスで留め直しても効きません。この場合は、棟板金と貫板をいったん取り外し、新しいものに取り替えます。貫板を、水に強く腐りにくい樹脂製のものに替えることで、次の傷みが出るまでの期間を延ばすことも期待できます。
段階3:屋根全体が傷んでいれば「屋根全体の工事」
棟板金が飛ばされて長く雨にさらされていた場合や、屋根材そのものの割れや反りが多い場合は、棟だけを直しても、ほかの場所から雨水が入るおそれがあります。屋根全体の状態によっては、今の屋根の上に新しい屋根材を重ねるカバー工法や、屋根材を取り替える葺き替えを検討することになります。
棟板金のほかに、強風で傷みやすい場所
強風のあとは、棟板金のほかにも、次のような場所に傷みが出ていることがあります。屋根を点検するときは、あわせて確かめておくと安心です。
| 場所 | 強風で起きやすい傷み | 放置すると |
|---|---|---|
| スレートの屋根材 | 飛んできた物が当たって割れる、ずれる | 割れ目から雨水が入り、下地が傷む |
| 瓦 | 瓦のずれ、棟の漆喰のはがれ | ずれた瓦のすき間から雨水が入る |
| 雨どい | 金具の曲がり、外れ、継ぎ目のずれ | 雨水があふれて外壁を汚し、傷める |
| 軒天・破風 | 板の浮き、はがれ | すき間から雨水や小動物が入り込む |
| アンテナ | 傾き、支線の外れ | 倒れて屋根材を傷つける |
※傷みの出方は、屋根や外壁の材料、建物の向き、周りの環境によって異なります。
東三河は、夏から秋にかけて台風の影響を受けやすく、冬には北西からの強い季節風が吹く日もあります。一年のうちに強い風を受ける機会が何度もあるからこそ、ひとつの傷みを見つけたときに、屋根と外まわり全体を見ておくことが大切です。
急いで直したいときこそ、気をつけたいこと
台風のあとは、屋根の修理の依頼が集中します。早く直したいという気持ちにつけ込むような勧誘も増えるため、次の点に気をつけてください。
本当に急ぎが必要なのは、棟板金が今にも外れそうな場合や、雨漏りが起きている場合です。こうしたときは、ブルーシートなどでの応急処置をしたうえで、落ち着いて本格的な補修の内容を決めることができます。ご自身で屋根に上がっての応急処置は、転落の危険があるため、決して無理をしないでください。
次の台風シーズンまでにしておきたいこと
棟板金の傷みは、強い風が吹く前に見つけて手当てしておけば、多くの場合、留め直しや交換といった比較的小さな工事で済みます。飛ばされてしまってからでは、雨漏りの修理や、飛ばされた板金がご近所の家や車を傷つけてしまった場合の対応まで必要になることもあります。
- 大きな台風や強風のあとは、地上から屋根のてっぺんを見上げてみる
- 前回の屋根の点検から長い年月がたっていれば、一度屋根の上を確かめておく
- 外壁塗装を考えているなら、足場を立てる機会に棟板金や屋根もあわせて手入れする
- ご加入の火災保険で、風の被害がどう扱われるかを確かめておく
屋根は、ふだん目にすることのない場所だからこそ、気づいたときには傷みが進んでいることがあります。強い風のあとに少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。
「外壁と屋根は、家を守る鎧です。」
鎧のいちばん上で、雨と風を受け止めているのが屋根の棟です。見えない場所だからこそ、ていねいに確かめ、傷みの段階に合った直し方を選ぶ。必要以上に大きな工事を勧めることも、表面だけをふさいで済ませることもせず、その家にとって一番よい直し方をご提案します。
- 昭和30年(1955年)創業から70年。豊川市を拠点に、施工実績は6,000棟以上
- 国家資格の一級塗装技能士が7名在籍
- Googleクチコミは4.8点・114件(記事作成時点)
- 工事内容に応じて5〜10年(最長10年)の保証書を書面で発行
- AGC(旭硝子)ルミステージ、ガイナ(日進産業)の認定塗料を取り扱い
- 下塗り・中塗り・上塗りと塗料缶を写真で記録した完了報告書をお渡し
- ドローンを使った屋根診断を無料で実施
強い風のあとの屋根、まずは無料のドローン診断で確認を
棟板金の浮きや釘の状態を写真でお見せし、
傷みの段階に合った直し方をご提案します。
株式会社吉田塗装店 愛知県豊川市光明町1丁目6-1(マチニワとよかわ前)
対応エリア:豊川市・豊橋市・蒲郡市・新城市ほか東三河全域
※本記事の費用は一般的な戸建て住宅での目安で、屋根の大きさ・棟の長さ・足場の有無・使う材料によって変わります。実際の金額は現地を確認したうえでお見積もりします。火災保険の補償の可否は、ご契約の内容と保険会社の判断によります。図は分かりやすく描いたイメージで、実際の屋根の形や留め方とは異なる場合があります。Googleクチコミの評価・件数は記事作成時点のものです。


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