アパート・工場の鉄骨階段の錆び対策ガイド|ケレン処理・防錆塗料・費用相場を東三河の専門店が解説
鉄骨階段の錆は、外壁の錆とは意味が違います。放置した先にあるのは雨漏りではなく、踏板が抜けることです。創業70年・自社職人直接施工の吉田塗装店が、オーナー様が知っておくべきことを解説します。
- 創業70年・施工実績6,000棟以上
- 一級塗装技能士7名在籍
- 工場・倉庫・アパートの実績多数
- 写真付き報告書をお渡し
はじめに|鉄骨階段の錆は、他の錆と危険度が違います
アパートや工場をお持ちのオーナー様から、こんなご相談をいただきます。
- 「外階段が錆びてきたが、まだ塗装は先でいいだろうか」
- 「見た目は悪いが、実際どのくらい危ないのか分からない」
- 「入居者から『階段が揺れる』と言われた」
- 「業者に見てもらったら『まだ大丈夫』と言われたが、本当だろうか」
最初に、はっきり申し上げておきたいことがあります。
⚠ 鉄骨階段の錆は、「美観の問題」ではありません
外壁の錆を放置しても、最悪の結果は雨漏りです。屋根の錆も同じです。ですが鉄骨階段の錆を放置した先にあるのは、踏板が抜けることです。
実際に、外階段の腐食による転落事故は各地で起きています。人が乗る構造物である以上、錆は強度そのものの問題だからです。
そして、アパートのオーナー様には建物を安全な状態に保つ責任があります。入居者や来訪者がケガをした場合、管理が問われるのは所有者です。「業者が大丈夫と言った」は、通用しないかもしれません。
この記事では、脅かすためではなく、正しく判断していただくために、次のことをご説明します。
- 鉄骨階段が本当に腐る場所は、目に見えない
- ケレン処理の等級が、寿命のすべてを決める
- 防錆塗料の選び方と、費用相場
- オーナー様にとって、点検の記録がなぜ重要か
鉄骨階段が本当に腐る場所は、上から見えません
階段を上り下りしながら見えるのは、踏板の表面と、手すりと、側面です。ここがきれいに塗られていれば、「まだ大丈夫そうだ」と感じます。
ところが、鉄骨階段が実際に腐るのは、そのどれでもありません。
図1|鉄骨階段が腐る4つの場所
鉄骨階段は、水が「溜まる場所」から腐ります。そして水が溜まるのは、人の目が届かない裏側と接合部です。
1踏板の裏側
雨は踏板の上に降り、端から裏へ回り込みます。裏側は乾きにくく、塗膜も表面ほど丁寧に塗られていないことが多い場所です。上から見て塗装が生きていても、裏は錆が広がっている——鉄骨階段でよくある状態です。
2段板と側桁の溶接部
踏板を支える横板(段板)と、両脇の斜めの板(側桁)が溶接されている部分です。ここは形状が複雑で水が滞留しやすく、しかも塗膜が薄くなりやすい——錆の起点として最も典型的な場所です。
3モルタル充填部の内側
踏板の上にモルタルが充填されている階段があります。この構造が、最も発見を遅らせます。
モルタルにひびが入ると、そこから水が入り込みます。ところが水はモルタルと鉄の間に溜まり、逃げ場がありません。つまり、鉄板は常に濡れた状態に置かれる。そして外からは、モルタルに隠れて何も見えません。
4柱の根元・地面との接点
階段を支える柱が地面やコンクリートに接している部分です。雨水が常に溜まり、泥や落ち葉が堆積するため、乾く時間がありません。
ここが腐ると、階段全体を支える力が失われます。踏板1枚が抜けるより、はるかに深刻です。
入居者の方から「階段が揺れる」「歩くとギシギシいう」といったお声があった場合、それは美観の話ではありません。強度が落ちているサインです。塗装で対応できる段階なのか、部材の交換が必要なのか、早急に確認してください。
吉田塗装店では、鉄骨階段の無料診断を行っています。踏板の裏・溶接部・モルタル下・柱の根元まで確認し、写真付きの報告書でご説明します。まだ塗装が不要であれば、その旨を正直にお伝えします。📞 0120-939-747(無料診断のご予約)
鉄骨階段の塗装は、「ケレン」で寿命が決まります
ここが、この記事で最も重要な部分です。
ケレンとは、錆や古い塗膜を落とす作業のことです。鉄部塗装においては、塗料の性能より、ケレンの質のほうが寿命を左右します。
理由は単純で、錆の上に塗料を塗っても、錆は塗膜の下で進み続けるからです。どんなに高性能な防錆塗料でも、下に錆が残っていれば数年で塗膜ごと浮いてきます。
図2|ケレンの等級|同じ「ケレン」でも、まったく別の作業です
ケレンには等級があり、作業量も費用も仕上がりの寿命もまったく違います。同じ「ケレンします」でも、中身は別物です。
「3種ケレン」「2種ケレン」のように等級が明記されていて、はじめて他社と比較できます。等級が書かれていない見積書は、4種(ほぼ何もしない)でも成立してしまうからです。
著しく安い鉄部塗装の見積もりは、多くの場合ここが理由です。
階段の状態と、必要なケレンの目安
| 階段の状態 | 必要なケレン | 考え方 |
|---|---|---|
| 塗膜は生きているが、点状に錆が出ている | 3種ケレン | 錆の部分だけ落とし、健全な塗膜は残す。最も一般的 |
| 錆が広範囲に広がっている | 2種ケレン | 旧塗膜ごとほぼ全面を落とす。手間も費用も上がる |
| 錆で断面が薄くなっている・穴があいている | ケレンでは対応不可 | 部材の交換・補強が必要。塗装では強度は戻りません |
| モルタル下の鉄板が腐っている | ケレンでは対応不可 | モルタル撤去・鉄板の状態確認から。工事は別物になります |
ここを誤解されている方が多くいらっしゃいます。塗装は「これ以上錆びないようにする」工事であって、「錆びて薄くなった鉄を厚くする」工事ではありません。
断面が細くなっている、穴があいている——そこまで進んでいれば、必要なのは塗装ではなく部材の交換や補強です。それを塗装だけで済ませようとする業者がいたら、その提案自体を疑ってください。
防錆塗料の選び方
ケレンで地肌を出したあとに塗るのが、錆止め(防錆プライマー)です。そしてその上に、中塗り・上塗りを重ねます。
| 工程 | 役割 | 省かれるとどうなるか |
|---|---|---|
| ケレン | 錆・劣化塗膜を落とす | 錆が塗膜の下で進行する |
| 錆止め(下塗り) | 鉄と塗膜を密着させ、錆の発生を防ぐ | 上に何を塗っても錆びる。最も省いてはいけない工程 |
| 中塗り | 膜厚をつくる | 塗料の性能が発揮されない |
| 上塗り | 紫外線・雨から守る、色を決める | 下の層が早く劣化する |
上塗り塗料のグレード
| 塗料 | 耐用年数の目安 | 鉄骨階段での考え方 |
|---|---|---|
| ウレタン系 | 5〜8年 | 費用は抑えられるが、塗り替え頻度が上がる |
| シリコン系 | 8〜12年 | コストと耐久のバランス型。最も選ばれる |
| フッ素系 | 12〜15年 | 塗り替え回数を減らせる。海沿い・工場に向く |
フッ素塗料を4種ケレンの上に塗るより、シリコン塗料を3種ケレンできちんと下地処理して塗るほうが長持ちします。お金をかけるべき順番を間違えないでください。
ご予算が限られている場合、削るべきは塗料のグレードであって、ケレンではありません。
・海沿い(蒲郡・田原など):塩分で錆の進行が早い。フッ素系+点検頻度を上げる
・工業地域:粉塵の堆積が水を保持する。定期的な洗浄が効く
・内陸部(豊川・新城など):紫外線と雨が主因。標準的な計画で対応可能
同じアパートでも、立地によって適切な計画は変わります。
鉄骨階段の塗装|費用相場
鉄骨階段の塗装費用は、段数・階数・錆の進行度・必要なケレンの等級で決まります。以下は東三河での一般的な目安です。
| 工事内容 | 費用目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 鉄骨階段の塗装(3種ケレン・シリコン系) | 約15〜35万円 | 2階建てアパートの外階段1箇所の目安 |
| 鉄骨階段の塗装(2種ケレン・錆が広範囲) | 約25〜50万円 | ケレンの手間が大きく上がるため |
| 鉄骨階段+廊下・手すりまで | 約40〜80万円 | 共用部をまとめて施工する場合 |
| 部材の部分交換 | 別途見積 | 穴あき・断面欠損がある場合。溶接工事を伴う |
| モルタル撤去・鉄板の確認 | 別途見積 | 下の状態を見るまで、費用は確定できません |
| 足場 | 約10〜25万円 | 階段の形状・高さによる。不要な場合もあり |
アパートの外壁塗装をご検討中であれば、鉄骨階段・廊下・手すりを同じタイミングで施工するのが最も無駄がありません。足場を共用でき、職人の出入りも1回で済みます。入居者の方へのご負担も、まとめたほうが小さくなります。
穴あきやモルタル下の腐食は、開けてみるまで範囲が分かりません。その状態で総額を提示するのは、多めに見積もるか、後から追加請求するかのどちらかになります。
私たちは、確定できないものを確定したように書くことはしません。診断の段階で「ここは開けてみないと分かりません」とお伝えし、開けたうえで金額をご提示して、ご了承をいただいてから進めます。
オーナー様にとって、点検の「記録」が持つ意味
ここは、アパート・貸家をお持ちの方に特にお読みいただきたい部分です。
建物の所有者には、その建物を安全な状態に保つ責任があります。共用部の階段で入居者や来訪者がケガをした場合、その責任が問われるのは所有者です。
「定期的に専門業者の点検を受け、指摘された箇所に対応していた」——この事実と記録があるかどうかは、管理を尽くしていたことを示す材料になります。
逆に、何年も点検を受けておらず、記録も何もない状態は、オーナー様にとって不利に働きかねません。
だからこそ、私たちは写真付きの報告書をお渡ししています。
図3|報告書は、オーナー様の記録になります
私たちの報告書は、工事の記録であると同時に、オーナー様が「管理を尽くしていた」ことを示す資料にもなります。工事をご依頼いただかなくても、診断だけで報告書はお渡しします。
診断の結果「まだ塗装は不要です」となった場合でも、その診断結果を写真付きの報告書としてお渡しします。「◯年◯月時点で、専門業者の点検を受け、問題なしと判断された」——これも立派な記録だからです。
そのために費用をいただくことはありません。
「まだ大丈夫ですよ、とお伝えして帰ることも、私たちの仕事です。」
鉄骨階段は、オーナー様ご自身が裏まで確認される場所ではありません。だからこそ、こちらが「危ないですよ」と言えば通ってしまう。
ですが、この工事で本当に怖いのは逆です。「まだ大丈夫」と言ってはいけない状態を、大丈夫と言ってしまうこと。人が乗るものだからです。創業70年、私たちが正直な報告にこだわってきた理由は、そこにあります。
よくあるご質問(FAQ)
Q1鉄骨階段の塗り替えは、何年ごとが目安ですか?
A塗料や立地により異なりますが、おおよそ8〜12年が目安です。ただし鉄骨階段は「年数」より「状態」で判断すべき部位です。5年ごとの点検をおすすめしています。
Q2見た目はきれいですが、点検は必要ですか?
Aおすすめします。鉄骨階段が腐るのは踏板の裏・溶接部・モルタルの下・柱の根元で、いずれも上り下りしていて見える場所ではありません。表面がきれいでも、裏で進行していることがあります。
Q3錆びて穴があいています。塗装で直りますか?
A直りません。塗装は「これ以上錆びないようにする」工事であり、失われた鉄を戻すことはできません。穴あきや断面の欠損がある場合は、部材の交換や補強が必要です。
Q4工事中、入居者は階段を使えますか?
A塗装直後の乾燥時間は通行を制限させていただきますが、工程を分けて片側ずつ進めるなど、生活への影響を抑える方法をご提案します。入居者様へのご案内文の作成もお手伝いします。
Q5「ケレン一式」と書かれた見積書をもらいました
A等級を確認してください。「3種ケレン」「2種ケレン」など、どの等級で行うかが明記されていないと、比較のしようがありません。等級を書かない見積書は、最低限の作業でも成立してしまいます。
Q6安い見積もりと高い見積もりの差は何ですか?
A鉄部塗装の場合、多くはケレンの等級と錆止めの有無です。塗料のグレードより、この2つのほうが金額差の理由になります。工程が書かれた見積書なら、どこで差がついているか分かります。
Q7階段だけ先に塗装したほうがいいですか?
A状態次第です。危険な状態であれば階段を優先すべきですし、外壁塗装の時期が近いならまとめたほうが足場代の面で有利です。診断のうえでご提案します。
Q8モルタルが敷いてある階段は、どうすればいいですか?
Aモルタルのひび・浮き・沈む感触があれば、下の鉄板が腐っている可能性があります。この場合、塗装の前にモルタルを撤去して状態を確認する必要があります。開けてみるまで工事内容は確定できません。
Q9診断・見積もりは無料ですか?
Aはい。現地調査・写真付き報告書・お見積もりまで、すべて無料です。工事をされない場合でも、報告書はお渡しします。
Q10複数棟をまとめて相談できますか?
Aもちろんです。複数のアパートや工場をお持ちの場合、優先順位をつけた修繕計画としてご提案します。すべてを今年やる必要があるとは限りません。
まとめ|「見た目」ではなく「裏」を見る
- 鉄骨階段の錆は美観の問題ではなく、強度の問題。放置の先にあるのは踏板が抜けることです
- 本当に腐るのは踏板の裏・溶接部・モルタルの下・柱の根元。どれも上り下りでは見えません
- 寿命を決めるのは塗料よりケレンの等級。「ケレン一式」の見積書では判断できません
- 塗装は失われた鉄を戻せません。穴あき・断面欠損は部材交換の領域です
- 「階段が揺れる」「音が変わった」は危険信号。早急にご確認を
- 点検と記録は、オーナー様が管理を尽くしていたことを示す資料になります
「まだ大丈夫だろうか」「この見積もりは妥当だろうか」——その段階のご相談で構いません。工事をご依頼いただかなくても、診断結果は写真付きの報告書としてお渡しします。
階段の裏側、最後に見たのはいつですか
現地調査・写真付き報告書・お見積もりまで無料。工事をされない場合でも報告書はお渡しします。訪問販売は一切行っていません。相見積もり・セカンドオピニオンも歓迎です。
📞 0120-939-747 年中無休 9:00〜18:00/通話無料 💬 LINEで気軽に相談する(写真を送るだけでOK)株式会社 吉田塗装店
〒442-0884 愛知県豊川市光明町1丁目6-1(マチニワとよかわ前)
info@11160.com / https://11160.com
※本記事に記載の費用目安・耐用年数・点検時期は一般的な目安であり、階段の段数・形状・階数・立地・劣化状況・必要なケレン等級・塗料グレードにより異なります。錆による断面欠損や部材交換が必要な場合、塗装工事とは別の工事となり費用も変わります。建物の管理責任に関する記述は一般的な考え方の説明であり、個別の法的判断を示すものではありません。具体的な法律問題については弁護士等の専門家にご相談ください。正確な費用と最適な工法は現地調査のうえでご提案いたします。記事内容は2026年時点の情報に基づきます。


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