【蒲郡市の屋根葺き直し工事は何が違う?】|古材を再利用する施工方法を解説
屋根工事には「葺き替え」と「葺き直し」があります。名前は似ていますが、中身はまったく違う工事です。葺き替えは古い屋根材を処分して新しくする工事、葺き直しは今ある瓦を再利用しながら下地を直す工事です。瓦屋根の多い蒲郡市では、葺き直しという選択肢が今も現役です。どんな場合に選べるのか、何ができて何ができないのかをご説明します。
- 葺き直しの仕組み
- 選べる条件・選べない条件
- 施工手順6ステップ
- 葺き替えとの比較
この記事でわかること
- 「屋根葺き直し工事」とは何か
- 蒲郡市で葺き直しが選ばれるケース
- 葺き直しの施工手順
- 葺き替え・カバー工法との違い
- 葺き直しが選べない場合
- 蒲郡市ならではの注意点
- よくあるご質問(10問)
「屋根葺き直し工事」とは?
葺き直しとは、今の瓦を一度すべて降ろし、下地を新しくしてから、同じ瓦を葺き戻す工事です。「葺き戻し」と呼ばれることもあります。
ここで理解しておきたいのは、屋根の構造です。瓦屋根は、瓦だけで雨を防いでいるわけではありません。瓦の下には防水シート(ルーフィング)が敷かれ、さらにその下に野地板という下地の板があります。実際に雨水を最終的に食い止めているのは、この防水シートです。
そして瓦と防水シートでは、寿命が大きく違います。粘土を焼いて作られた瓦は、割れさえしなければ非常に長く使えます。一方、防水シートには寿命があり、経年で機能が落ちていきます。
つまり「瓦はまだ十分使えるのに、下の防水シートが寿命を迎えている」という状態が起こります。この場合に、瓦を捨てずに下地だけを新しくするのが葺き直しです。
瓦屋根の構造と、葺き直しで手を入れる範囲
どちらも下地から手を入れる点は同じです。違いは「今の瓦を使い続けるかどうか」にあります。
蒲郡市で葺き直しが選ばれるケース
- 瓦そのものはまだ十分に使える/割れや欠けが少なく、強度が保たれている場合です。粘土瓦は年数が経っていても健全なことが多くあります。
- 雨漏りの原因が下地にある/瓦に問題がないのに雨漏りしている場合、防水シートの寿命が原因であることがあります。
- 築年数は経っているが、瓦の状態に問題がない/築30年以上でも、瓦が健全であれば葺き直しの対象になります。
- 今の外観を変えたくない/同じ瓦を戻すため、仕上がりの見た目がほぼ変わりません。
- 費用を抑えつつ、下地から直したい/新しい屋根材を購入する費用がかからない分、葺き替えより抑えられます。
葺き直し工事の施工手順
| 工程 | 作業の内容 | この工程での確認点 |
|---|---|---|
| 1. 足場の設置 | 安全に作業するための足場を組みます | 近隣への配慮、養生の範囲 |
| 2. 瓦の取り外し | 瓦を一枚ずつ降ろし、割らないよう保管します | 丁寧に扱われているか。この工程が仕上がりを左右します |
| 3. 土・古い下地の撤去 | 瓦の下の葺き土や古い防水シートを取り除きます | 下地の状態がここで判明します |
| 4. 野地板の点検・補修 | 傷んでいる箇所は交換または補強します | どこをどれだけ交換したか、写真で記録されるか |
| 5. 防水シートの新設 | 新しい防水シートを張ります。ここが工事の核心です | 使用する製品名。重ね幅などの施工方法 |
| 6. 瓦の葺き戻し | 保管した瓦を戻し、棟や端部を固定します | 棟の固定方法。割れた瓦の差し替え枚数 |
葺き替え・カバー工法との違い
| 比較項目 | 葺き直し | 葺き替え | カバー工法 |
|---|---|---|---|
| 屋根材 | 今の瓦を再利用 | 新しい屋根材に交換 | 今の屋根の上に重ねる |
| 防水シート | 新しくします | 新しくします | 新しく敷きます |
| 下地の確認 | できます | できます | できません |
| 対象の屋根材 | 主に瓦屋根 | ほぼすべて | スレート・金属屋根が中心 |
| 外観 | ほぼ変わりません | 大きく変わります | 変わります |
| 屋根の重さ | 変わりません | 軽くすることもできます | 重くなります |
| 廃材 | 少なめ | 多く出ます | ほとんど出ません |
| 費用の規模 | 葺き替えより抑えられます | 三つの中で最も大きくなります | 屋根材により変わります |
| 今後の持ち | 瓦の寿命に左右されます | 新しい屋根材の年数が見込めます | 重ねた屋根材の年数 |
注目していただきたいのは「下地の確認」の行です。カバー工法は既存の屋根の上から重ねるため、下地の状態を見ることができません。一方、葺き直しと葺き替えは瓦を降ろすため、野地板の状態を確認したうえで必要な補修ができます。雨漏りの原因が下地にある場合、この違いは決定的です。
葺き直しが選べない場合
すべての屋根で葺き直しができるわけではありません。次のような場合は、別の工法の検討になります。
- 瓦の割れや欠けが広範囲に及んでいる/数枚であれば差し替えで対応できますが、多数が傷んでいる場合は再利用の意味が薄れます。
- 瓦そのものが脆くなっている/年数や環境によっては、降ろす作業の途中で割れてしまうことがあります。
- スレート屋根・金属屋根である/これらは瓦のように一枚ずつ外して戻す構造ではないため、基本的に葺き直しの対象になりません。
- 屋根を軽くしたい場合/同じ瓦を戻すため、重さは変わりません。耐震性の観点から軽量化をお考えの場合は、葺き替えの検討になります。
- 同じ瓦が入手できず、差し替え分が確保できない/割れた分を補う瓦が手に入るかも条件の一つです。
葺き直しが選べるかどうかの判断
瓦が再利用できるかどうかは、実際に見なければ判断できません。年数だけでは決まりません。
蒲郡市ならではの注意点
塩害|瓦は再利用できても、金属部の処置は必要です
粘土瓦そのものは塩分に強い材料です。しかし屋根には、棟板金・谷板金・釘や金物といった金属部があります。海に近い蒲郡市では、これらが先に傷みます。葺き直しの際は、金属部を交換または錆止め処理するかどうかを工程で確認してください。瓦だけ戻して金属部が古いままでは、そこから傷みが再発します。
台風・強風|棟の固定方法を確認してください
従来の工法では、棟瓦を土や漆喰で固定していました。現在は、金具とビスで固定する工法が用いられることがあります。葺き戻す際にどの方法で固定するのかを確認しておくと、台風時の安心感が変わります。強風の多い地域では、ここが重要な確認点になります。
景観|同じ瓦だからこそ、街並みに馴染みます
葺き直しの利点の一つが、外観がほぼ変わらないことです。長く住まれた家の佇まいを保ちたい方、周囲の街並みとの調和を大切にしたい方には、この点が決め手になることがあります。「直したのに、直したように見えない」ことが価値になる工事です。
まとめ
- 葺き直し=瓦を再利用し、下地と防水シートを新しくする工事/瓦は捨てません。
- 葺き替え=瓦も含めて新しくする工事/屋根材そのものを替えたい場合、軽量化したい場合に選びます。
- 選べる条件は「瓦屋根であること」と「瓦が再利用できる状態であること」/年数ではなく、状態で決まります。
- 雨漏りの原因が下地にある場合、葺き直しは有効な選択肢です/防水シートを新しくできるためです。
- 金属部の処置と棟の固定方法は、必ず確認してください/瓦だけ戻しても、そこから傷みが再発します。
葺き直しは、使えるものを使い続けながら、直すべきところを直す工事です。今の瓦が使えるかどうかは、実際に見てみなければ分かりません。まずは状態を確認することから始めてください。
「一軒、一軒が作品なんです。」
株式会社吉田塗装店 三代目代表 吉田 一彦吉田塗装店の屋根工事について
- 昭和30年(1955年)創業、70年にわたり東三河で施工してきました。施工実績は6,000棟以上、現在も年間150棟前後を手がけています。
- 一級塗装技能士7名が在籍し、すべて自社の職人が直接施工します。下請けへの丸投げは行っていません。
- 屋根塗装だけでなく、葺き直し・葺き替え・カバー工法にも対応しています。状態に応じて選択肢をご提示します。
- ドローンによる屋根診断は無料です。撮影した映像はお客様にもその場でご覧いただけます。ご自身で屋根に登る必要はありません。
- お見積書には使用する材料・面積・工程を記載します。「一式」でまとめることはいたしません。
- 着工後に想定と異なる状態が判明した場合は、作業を進める前にご連絡し、ご相談のうえで判断いたします。
- 完了報告書として、工程と使用した材料を写真で記録してお渡しします。葺き直しでは、瓦を降ろした状態の下地も記録に残ります。
- 保証は5〜10年(最長10年)を書面で発行します。範囲と条件も書面に記載します。
- 訪問販売は行っておりません。相見積もり・セカンドオピニオンを歓迎しています。
今の瓦が使えるかどうか、まずは確認しませんか
「葺き直しで足りるのか、葺き替えが必要なのか」——診断のうえでご説明します。
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株式会社吉田塗装店
〒442-0884 愛知県豊川市光明町1丁目6-1(マチニワとよかわ前)
TEL 0533-86-3797/info@11160.com
対応エリア:蒲郡市・豊川市・豊橋市・新城市ほか東三河
よくあるご質問
葺き直しはどんな屋根でもできますか。
主に瓦屋根で行う工事です。スレートや金属屋根は、一枚ずつ外して戻すという構造ではないため、基本的に葺き直しの対象になりません。これらの屋根材の場合は、塗装・カバー工法・葺き替えからの検討になります。
瓦が割れていたら葺き直しはできませんか。
数枚であれば、その分だけ差し替えて対応できます。ただし広範囲に割れや欠けがある場合や、瓦そのものが脆くなっている場合は、再利用が難しくなります。降ろす作業の途中で割れてしまうこともあるためです。
葺き直しの工期はどのくらいですか。
屋根の面積や下地の傷み具合によって変わります。瓦を一枚ずつ降ろして戻す工程があるため、まとまった日数が必要です。天候にも左右されますので、具体的な日程は現地確認のうえでご案内しています。
葺き直しと葺き替え、どちらが長持ちしますか。
防水シートを新しくする点は同じですので、その部分の持ちは大きく変わりません。違いが出るのは屋根材です。葺き直しは今の瓦を使い続けるため、瓦の状態に左右されます。葺き替えは新しい屋根材になるため、その材料の年数が見込めます。
葺き直しの費用はどのくらいですか。
一般的な目安として80〜150万円前後とされることが多いようですが、屋根の面積、形状、下地の補修量によって大きく変わります。これは当社の価格ではありません。実際の金額は現地調査のうえでお見積もりをお出しします。
火災保険は使えますか。
台風や強風などの自然災害による瓦の破損は、補償の対象となる場合があります。ただし経年劣化は一般に対象外です。適用の可否を判断するのは保険会社であり、当社が判断することはできません。当社では被害箇所の写真と見積書の作成でお手伝いできますので、そのうえで加入されている保険会社にご確認ください。
今の外観を維持したいのですが可能ですか。
はい。同じ瓦を葺き戻すため、仕上がりの見た目はほぼ変わりません。長く住まれた家の佇まいを保ちたい方や、周囲の街並みとの調和を重視される方に選ばれています。ただし割れた瓦を差し替えた箇所は、色味に差が出ることがあります。
下地は必ず交換するのですか。
防水シートは新しく張り替えます。これが葺き直しの主な目的だからです。その下の野地板については、状態を確認したうえで、傷んでいる箇所を交換または補強します。全面を交換するとは限りません。
葺き直しの後に塗装は必要ですか。
粘土瓦は塗装を必要としない材料です。ただし漆喰や金属部(棟板金・谷板金・雨樋など)については、経年で傷むため、状態に応じた処置が必要になります。海に近いお住まいでは、金属部の状態にご注意ください。
まず何から始めればよいですか。
今の瓦が再利用できる状態かどうか、そして下地がどの程度傷んでいるかを確認することが第一歩です。これによって葺き直しが選べるのか、葺き替えになるのかが決まります。診断の際に、判断の根拠となる映像や写真を見せてもらうことをおすすめします。


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